夏の3連休初日の16日、函館市内は気持ちの良い青空が広がった。JR各社による「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」開始後初の連休で、市内は例年のトップシーズン以上のにぎわい。西部地区をはじめ、市内の観光地は多くの観光客の笑顔がはじけた。
JR函館駅では、はこだてライナーや札幌からの特急が到着する度に多くの人が駅前広場に滞留。市電の駅前電停は双方向ともに多くの利用者が列を作り、混雑した。西部地区では地図を片手に散策する日本人客や、外国人旅行者のグループも目立った。
はこだてグルメガーデン会場は、昼食、夕食の時間帯を中心に混雑。16、17日は道央圏のブースが並び、北海道新幹線開業PRキャラクター「どこでもユキちゃん」をはじめ、各地の名物キャラたちも集結。夕張メロンや地ビールなど各市町村自慢の味で来場者をもてなした。
札幌市や石狩振興局などは札幌圏として合同で、2030年度の新幹線延伸をPR。担当者は「函館駅前はにぎわいを感じる。札幌延伸を広めていくため、函館の皆さんにも応援いただきたい」と話していた。
新潟県新発田市の会社員加藤真生(まい)さん(24)は友人の会社員成田光さん(24)が住む仙台市で合流し、函館に到着した。「新幹線が青函トンネルをくぐるときのアナウンスにわくわくした。ラッキーピエロやハイカラ衣装館(旧函館区公会堂)など楽しんで過ごしたい」と話していた。(今井正一)