郵船クルーズ所属のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)が28日午前7時半、函館港に入港した。2019年10月以来2年9カ月ぶりの入港。
当初は同日午後10時の出港予定まで乗客が函館観光を楽しむ予定だったが、26日に乗客1人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したことからクルーズの予定を変更。感染者と下船予定だった70人を函館で下ろした後、同日正午ごろに函館港を出港し、最終地点の横浜港に向かった。
また、独立行政法人・海技教育機構は、26日に函館に入港した練習帆船「海王丸」(2556トン)の実習生17人が新型コロナウイルスに感染したと発表。感染者を船内で療養させるとともに、感染者以外の実習生をそれぞれ自宅に帰宅させる措置を取った。
同船は感染者の状態を見ながら、30日までに函館港を出港し、東京港もしくは神戸港へ向かう予定。(小川俊之)