函館山ロープウェイ(竹村隆社長)は8日、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言発令や毎年実施している整備検査の影響で運休していたロープウェーの運行を再開した。約2カ月ぶりの再開を待ちわびていた多くの観光客が訪れ、山頂からの夜景を楽しんだ。
同社は宣言発令を受け、8月27日から臨時休業。9月20日からはロープウェーのメインロープの交換を含む検査に入り、今月7日に終了した。10月1日から売店などは再開していたものの、ロープウェーの運行は2カ月以上空いた。
この日の夕刻には、多くの観光客が山頂からの夜景を目当てにロープウェーに乗り込んだ。夫婦で夜景を楽しんだ札幌市北区の会社経営、外島進さん(69)は「函館に着いてから運行再開を知り、せっかくならロープウェーで登りたいと訪れた。さすが100万ドルの夜景」と笑顔だった。
ロープウェーは当面の間、午前11時半~午後9時で運行。水口貴博営業企画部長は「これからの時期は空気も澄んでよりきれいな夜景が楽しめる。ぜひ感染対策をして楽しんでほしい」と話していた。(飯尾遼太)