道南最大の食イベント「はこだてグルメサーカス2019」(実行委主催)が7日、はこだてグリーンプラザ、函館朝市第一駐車場、太陽パーキングを会場に開幕した。絶好の秋晴れの下、初日から多くの市民や観光客が道内外のご当地料理や名物を堪能した。8日まで。
2012年から開催し、昨年は胆振東部地震の影響で中止したため、2年ぶりの開催。函館市と青森市のツインシティ提携30周年記念と位置付け、出店は過去最多の161ブース(新規36ブース)となった。「開港都市と姉妹都市のひろば」「翼でつながるひろば」「函館と東北6県、埼玉・北関東のひろば」「みなみ北海道ひろば」に分かれ、ご当地料理を提供した。
胆振東部地震の復興支援に感謝する特別企画「ニッタンサンクス!フェア」が今年の目玉で、胆振管内厚真町の塩コロジンギスカンやハスカップスムージーなどが人気を集めた。アイヌ古式舞踊ステージやムックリ演奏体験もあり、来場者を楽しませた。塩コロジンギスカンを販売した佐藤稔さん(40)=厚真町=は「被災地は多少元気になってきたが、まだまだ大変な思いをしている人がいる。函館は応援してくれる人が多いのでうれしい」と話した。
函館市山の手2の主婦多田美由紀さん(49)は「毎回来ている。行ったことのない場所の食べ物を楽しめるのがいい。夫と10軒ぐらい回りたい」と笑顔を見せた。
オープニングセレモニーで、実行委員長の工藤寿樹市長が「グルメサーカスが2年ぶりにパワーアップして帰ってきた。大いに食べて飲んで、心ゆくまで楽しんでください」とあいさつした。
市観光部によると、7日の来場者は9万9000人、2日間で計20万人の来場が目標。8日は午前10時~午後4時。(山崎大和)