【北斗】北海道新幹線新函館北斗駅の北側75アールの圃場(ほじょう)に、色の違う観賞用稲で絵や文字を表現する「田んぼアート」に取り組む「北海道水田発祥の地北斗市田んぼアート委員会」(齊藤哲也委員長)は、アートのデザインを決めた。市公式キャラクター「ずーしーほっきー」をメーンに据え、市の新たな観光名所を目指す。
図柄はずーしーのほか、道南ブランド米「ふっくりんこ」のロゴとキャラクター、「ようこそ北斗市へ」の文字も。6月5~12日に田植えを行い、市民や高校生、小中学生に体験学習の場を提供するほか、体験ツアーも受け入れる考え。7月10日~8月20日が1回目、9月上旬が2回目の見ごろと想定しており、10月上旬に稲刈りを行う。
稲の色は白や紅、あかね色、黒を使い、主食用米は緑色となる。駅利用者が駅舎2階から観覧でき、希望者は稲を現地で間近に見られるようにする。
事務局長で、JA新はこだて大野基幹支店の田山光幸営農センター長は「田んぼの周りに、応援や協賛してくれた団体・企業名を入れたのぼりを立て、PRしたい。新幹線で来る人たちに楽しんでもらえたら」と話している。
昨年、食育活動の一環で市渡の田んぼ7アールで試験的に田んぼアートを行っており、今年は新幹線開業に合わせ、JAや市が中心となり北斗らしさをアピールしようと企画。市は田んぼアート実施事業として本年度、100万円を補助する。(山崎大和)