プリンセス・クルーズ社(米国)は、同社のクルーズ客船の運航や販売に大きく貢献した団体を表彰する「プリンセス・アワード2018」の港湾部門「ポート賞」に函館港を選出した。遺愛女子高校による通訳ボランティア活動などが評価されたもので、港湾管理者の函館市は「歓迎の機運づくりに一層励みたい」と意欲を新たにしている。
同賞は、日本国内での販売促進や港の受け入れ態勢拡充を目的として、17年度に創設。6部門で構成し、今年度のポート賞は秋田港も受賞した。
ボランティア活動を10年以上続ける同校は昨年12月、同社の客船「サン・プリンセス」を活用した語学研修を初めて実施。胆振東部地震後は、市と同校が連携して北海道への船旅が安全だと伝える動画を作成するなど、これらの取り組みが認められた。
授賞式は15日、横浜から神戸に向けて航行中の「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で行われ、市港湾空港振興課の鶴岡崇男主査が出席。日本代理店「カーニバル・ジャパン」の堀川悟社長から記念の盾を受け取った。
鶴岡主査は「協力団体があってこその受賞。賞に恥じない取り組みを今後も続けたい」と話している。(山田大輔)