ブロガー・インスタグラマーなど影響力の強いタイ人「インフルエンサー」を函館・道南へ招へいした道観光振興機構(札幌)の事業で、16日に観光関係者との意見交換会が函館市役所であった。タイ人からは函館は季節ごとに魅力があるまちでカップルで訪れたいとの意見が出た一方、レンタカーを使った旅行プランの充実など観光メニューづくりの工夫を求める声が上がった。
今年4月に新千歳―バンコク間に就航したタイ・エアアジアXで増加するタイ人旅行客を道南へ呼び込もうと、発信力のあるインフルエンサーとしてタイのSNSメディア4社6人を招いた。函館側は市観光部のほか、函館国際観光コンベンション協会、渡島総合振興局、函館山ロープウェイから計5人が参加した。
タイ人からは、見晴公園・旧岩船氏庭園(香雪園)やティーショップ夕日(船見町)、大沼公園、八幡坂など、タイにはない広い風景に評価が高かった。レンタカーを使った旅行形態が増えており、タイも日本と同じ左側通行で運転に抵抗感がないことや、タイ人は安全運転への意識が日本人より薄いことを指摘する意見があった。「タイ人は食べ物と写真を撮るスポットが重要」とタイ人の嗜好(しこう)も説明した。
胆振東部地震の影響については「自分が行く目的地でなければ心配ない」「日本人は復活が早い」など道内旅行に関して支障はないとの意見で一致した。
一行は「紅葉と食」をメインテーマに13日から4泊5日の日程で来道、17日に帰国する。(山崎大和)