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函大、サテライトにイスラム礼拝所開設 学生の発案でムスリム観光客の環境整備

 函館大(野又淳司学長)は、同大ベイエリア・サテライト(末広町)内に、ムスリム(イスラム教徒)のための礼拝所を設置した。イスラム圏から函館を訪れる観光客が少ないという課題を解決するため、学生の発案でイスラム教徒が過ごしやすい環境を整えた。4日から、祝日を除く毎週土・日曜の午前10時~午後5時に一般開放する。無料。
 藤原凛専任講師(35)=法学=が担当するゼミ「商学実習」で、近年増加しているマレーシアやインドネシアからの観光客が道内を訪れても、函館に足を運ばない理由として、市内に礼拝所がない点に着目。ムスリム観光客受け入れに欠かせない条件の一つに、礼拝所の整備が必要との結論に至った。
 イスラム教徒は毎日5回の礼拝が課せられている。礼拝空間は、学生らが調査研究で利用するワークスタディスペースの一部を活用。パーテーションで仕切った男女4平方メートルずつで、じゅうたんの上にインターネット通販で購入した本場の礼拝マットを敷いている。最大4人まで利用でき、メッカの方向を示す矢印も付けた。礼拝前に身体を清める行為「ウドゥ」をするため、女子トイレは掃除用具などの収納スペースを改良し、座高が高めの椅子を置いてカーテンを設置。男子トイレは、洗面台の分岐口からハンドシャワーを取り付けた。整備に掛かった費用は約20万円。
 2年の高野美紗さん(19)は「函館はムスリムに対する市民の理解度が低い。魅力あるまちなので、この取り組みを広めて観光客を呼び込むきっかけにしたい。成功すれば、市内で礼拝所を設置する動きが増える」と期待を込める。
 プロジェクトでは、100品を掲載したムスリムメニュー表も12月に完成予定で、函館朝市に配る。
 同大の調べでは、道内を訪れるイスラム教徒の観光客は年間28万人いるが、函館は1万8000人にとどまる。函館空港国際線ターミナルの制限エリア内に1カ所礼拝所があるが、出国手続きを終えてからでないと使用できない。(山崎大和)

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