函館に寄港したクルーズ船「セレブリティ・ミレニアム」(9万963トン)の一時上陸者をもてなそうと29日、遺愛女子中学高校(福島基輝校長)の生徒たちが、同校で日本文化を紹介した。茶道部や書道部などがブースを構え、茶席や書道体験を通じて来場者を楽しませた。
外国客船の乗客を同校でもてなすのは、2015年に続き2回目。会場となった体育館では、茶道部が茶席を設けて来場者に抹茶を振るったほか、書道部のブースでは筆と半紙を用意し、訪れた外国人観光客に文字を書いてもらうなどした。
またイラスト部による作品紹介が人気を集めていたほか、吹奏楽局による演奏が披露され、来場者をおおいに楽しませた。茶道部部長の太田美月さん(17)は「私たちの説明で日本の伝統文化のおもしろさを少しでも知ってもらいたい」と話していた。
同校は函館に寄港するクルーズ船の乗客に対し、10年以上にわたって観光案内や通訳ボランティア活動に取り組んでいる。(野口賢清)