【七飯】大沼で観光遊覧船を運航する大沼合同遊船(小泉真社長)は10日、今季の営業を前に、遊覧船5隻を湖に下ろす作業を行った。試運転では軽快なエンジン音を響かせ、大沼に春の訪れを知らせた。営業は11日から。
この日は社員12人で、同社所有の「第二おおぬま」(18トン、116人乗り)など、10~18トンの船5隻を下架。作業は社員同士で声を掛け合いながら専用のレーンに船を載せ、1隻ずつ慎重に湖へ浮かべた。今冬は大雪に見舞われたが、3月末からの好天で雪解けが急速に進み、昨年と同時期の営業開始となった。
同社によると、昨シーズンの利用は約8万2500人で、前年から1万4500人ほど減少。台湾を中心とする外国人観光客の利用は堅調だったが、国内の団体客が減っているという。そこで今年は、国内大手旅行会社の道南周遊ツアーに遊覧船を組み込み、通年で国内団体客を受け入れる。同社の川村吉弘常務は「団体客と同じく地元の家族連れに楽しんでもらいたく、従業員一丸となって出迎える。秋の紅葉ライトアップクルーズなども利用してもらいたい」と話している。
運航は12月中旬までを予定。料金は中学生以上1100円、小学生550円。遊覧船のほか12人乗りのモーターボートやペダルボートなども用意。問い合わせは同社(0138・67・2229)へ。(蝦名達也)