JR東日本が1日から運行を始めた豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」の一番列車が2日、函館に姿を見せた。乗客33人は五稜郭公園で満開のサクラを楽しむなど6時間ほど滞在し、市民らに見送られて登別方面へ向かった。
四季島は2日午前6時20分ごろ、JR函館駅に到着。市内の料亭で朝食を取ったほか、貸し切りの市電やバスで、北方民族資料館や函館朝市などを巡った。
函館駅からは午後0時半ごろ出発。函館市や函館国際観光コンベンション協会、JR北海道の職員、函館観光キャラクター「エキゾーくん」が「いってらっしゃいませ」と書いた横断幕を広げ、列車に乗り込む乗客を見送った。
乗客の60代夫婦(東京都在住)は「青函トンネルを抜けた瞬間に朝日が入り込んだことが印象に残っている。これまで3、4回函館に来ているが、新たな経験ができ感激した。値段以上の価値がある旅」と話していた。
出発を見届けた市内松風町の佐藤隆文さん(36)は「車体が格好良い。貯金していつか乗ってみたい」と写真に収めていた。(稲船優香)