【七飯】JR北海道は11月30日、函館新幹線総合車両所(七飯町飯田)で、北海道新幹線で使用する保守用車などを報道機関に公開した。寒冷地で積雪があり、新幹線と在来線がレールを共用する区間があることに対応した道新幹線専用の仕様や機能が解説された。
車両は、落下物など支障物を検知したり、積雪が浅い時に除雪したりする装置を持つ「確認車」、新幹線と在来線が共用走行する三線軌道に対応した「新幹線用除雪車」、損傷した架線の復旧などに使用する「架線延線車」「高所作業車」、同車両所内で自走できない新幹線車両を移動させる「入換動車」の5両。
除雪車は、レールとレールの間にある積雪を除去するフランジャーといわれる鉄板が、3本のレールがある形状に合わせてあり、共用区間のある北海道新幹線専用。新函館北斗駅、木古内駅に各1台のほか計5台導入した。確認車は計6台導入され、木古内-新函館北斗駅など新幹線運転区間で主に夜間の保守作業後に使用。この日は、車両下部にある支障物などを検知する「限界装置」の模擬動作を行った。
同車両所の馬場正也副所長は「運転士の訓練同様、三線軌道と寒冷地による氷や雪という道新幹線特有の問題をクリアしていきたい」と話した。
(山崎純一)