【七飯】2月8~9日に大沼公園広場で開く「第59回大沼函館雪と氷の祭典」(実行委主催)に向け、イベントに使う大沼湖氷の切り出し作業が28日、東大島付近(釣り堀太公園近く)で始まった。60センチ角の氷約1000枚を1週間ほどかけて切り出し、「ジャンボ滑り台」などに使用する。
作業は委託スタッフ8人が当たり、電動のこぎりで切り出して湖面に浮かべた氷を、専用の氷バサミを使って引き上げた。この日の氷の厚みは約29センチ。ブロック一つの重さは60キロ以上になる。七飯大沼国際観光コンベンション協会の川村晃也会長は「十分な厚さだ」と太鼓判を押す。
氷はしばらく湖畔に置いて冷気に当て、割れにくくしてから会場に運ぶ。一部は函館大沼プリンスホテルに提供し、同ホテルが2月に玄関前にオープンする氷のバーにも活用する。川村会長は「(イベントを通じて)大沼の魅力を大いにPRしたい」と意気込む。(神部 造)