函館観光の目玉の一つ、市電の復元電車「箱館ハイカラ號(ごう)」が14日、今年度最後の運行となった。西部地区では爽やかな秋晴れの下、赤を基調としたレトロな車体が歴史ある建物とのコントラストを描き、鉄道ファンや観光客を魅了した。
毎年、春の到来を告げ、夏の観光シーズンに活躍する。今年は4月13日に運行を開始。毎週土・日曜、祝日に国内外の観光客や市民の足となった。「鉄道の日」と重なった14日は、沿線の撮影名所に写真愛好家や鉄道ファンが訪れ、独特の走行音が聞こえるとファインダーに集中してシャッターを切っていた。
タイから旅行で訪れたという男性は「歩道でカメラを持っている人が多く不思議だった。こんなかわいいトラムを見られるとは思わなかった。ラッキーな一日だ」と喜んでいた。(山崎純一)