シルバーシー・クルーズ社の豪華客船「シルバー・シャドー」(2万8258トン)が1日、函館港に寄港した。昨年に続いて西埠頭への接岸で、真っ白な船体を青空に輝かせた。
同船は2004年以降、通算9回目の寄港。ラグジュアリークラスに分類される最高級船で、乗客約340人は9月15日にカナダ・バンクーバーを出港し、米国アラスカ州、釧路などを経由した。
午前8時前に接岸し、乗客向けのシャトルバスを西埠頭から市青函連絡船記念館摩周丸前まで運行。遺愛女子高校の1年生有志70人が出迎えた。加藤花菜さん(15)「英語科への進学動機が客船の活動。外国人の方と触れ合うことに達成感があります」と話す。
この日は、特別進学コースの36人も初めて活動に参加。太田美月さん(16)、野塙菜月さん(16)は「乗客と触れ合いは貴重な体験。きちんと伝わるか楽しみ」と笑顔を見せた。佐々木果宝さん(16)と坂本萌香さん(15)は遺愛女子中3年時に米国ロサンゼルスでの短期留学を経験。「留学でリスニング力が身についた。留学時とは違ったコミュニケーションを楽しみたい」と話していた。(今井正一)