JR北海道が19日に発表したお盆期間(10~18日)の利用実績によると、北海道新幹線の利用客数は、前年同期の在来線特急と比べて1・6倍に増加した。期間中は天候に恵まれたことから、函館市内主要観光施設の利用者数も前年から大幅に増加し、新幹線の開業効果に沸いた。
新幹線の利用者数は10万5100人。平均乗車率は52%で、乗車率が最も高かったのは11日の「はやぶさ5号」で116%だった。札幌方面の特急は前年同期比2%減の6万9400人。
夏季全体(7月22日~8月18日)の新幹線の利用客は同58%増の26万5900人で、平均乗車率は46%だった。同社は「開業後初の夏休みで、大変多くの方々に利用していただいた」としている。
一方、入込客のピークとなったお盆期間中、市内の観光施設は多くの旅行客でにぎわった。10~18日の五稜郭タワーの搭乗者数は同31%増の4万8225人と伸び、営業部の横山傑アシスタントマネジャーは「東北、関東方面の利用客が目立った。レンタカーで市内の観光地をめぐる旅行客も多い」と話す。
函館山ロープウェイの同期間の利用者数も、同20%増の7万5696人。担当者は「新幹線効果に加えて、好天が続いたことが大きかった」とする。また、旧函館区公会堂の入館者数は、同15%増の1万128人だった。(山田大輔)