函館市企業局交通部は15日から、明治時代の客車を復元した市電「箱館ハイカラ號」の今年度の運行を開始する。観光シーズンの幕開けを告げる赤い電車が市民や観光客を楽しませる。
ハイカラ號は1993年に観光電車として復元され、函館の街並みに映える赤い車体や、レトロな内装が人気を博している。2020年、21年は新型コロナウイルスの影響で運休。昨年は7月から3年ぶりに運行したが、コロナ感染者の増加を受け8月下旬で終了した。
初便は、15日午前9時57分に駒場車庫前を出発する。同駅から函館どつく前や谷地頭との間を1日3往復する。12日の試運転では車両の状態や乗務員、車掌の業務を確認した。
同部事業課は「サクラの開花時期やゴールデンウイークに運行期間が重なるのは4年ぶりになる。多くの市民や観光客にご乗車いただきたい」とPRする。
運行期間は10月31日までの土・日曜と祝日、8月14日と10月31日。函館マラソンが行われる6月25日と悪天候時は運休。走行位置は運行開始後、「箱館ハイカラ號位置情報サービス」で確認できる。(稲船優香)