函館市椴法華地区の「椴法華海鮮まつり」(実行委主催)が3日、市椴法華支所で開かれた。市内外から約900人が訪れ、秋晴れの下、海の幸を買い求める人々でにぎわった。
今年で2回目。昨年の7事業者を上回る13事業者が出店し、会場には朝取れたばかりの鮮魚が並んだ。イカ焼きやサケ鍋、タコ飯などの軽食も提供し、親子連れらが舌鼓を打った。地元産野菜も好評だった。
開場30分前から行列ができ、一番人気のスルメイカは昨年の3倍を用意したが約20分で完売。市東山3の鎌田美恵子さん(70)は売り切れ寸前にイカを確保し「きょうはイカ刺し」と満面の笑顔。ブリやフクラギなどをクーラーボックスいっぱいに詰め込んでいた。
実行委は「新型コロナウイルス感染拡大を受け中止も検討したが『ぜひやりたい』という住民の声を受け開催を決断した」といい、来場者には検温やマスクとビニール手袋の着用を求めるなど万全の対策を講じた。(神部 造)