函館市は、来年2月に首都圏の企業を対象としたワーケーションの体験モニターツアーを行う。冬季の開催は昨年度に続き2回目で、市経済部は「冬にしか味わうことのできない函館の魅力を体験してもらい、将来的な企業誘致につなげていければ」と期待している。
ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、市は2020年度から体験ツアーを開催。コワーキングスペースを無料で提供するとともに、市国際水産・海洋総合研究センターなどへの視察、函館近郊を含めた体験プログラムメニューなどのオプションも盛り込み、充実した環境をアピールしている。
今年度は8月から11月までに7コース(1コース定員10人)を実施したが、コロナ感染者の急増などの影響で利用者は26人にとどまった。冬季の開催については当初は3コースの予定だったが6コースに拡大。定員も10人から20人に増やした。
ツアー参加者が利用できるコワーキングスペースは市臨海研究所、はこだてみらい館、大三坂オフィス、MIRAI BASE、HAKOWORKS、CoStaなどで、リモートワークに適した通信環境が整っていることを体感してもらう。
選択制の体験プログラムでは、大沼での氷上わかさぎ釣りやスノーモービル乗車体験、函館七飯スノーパークでのスノーシューツアーなど、冬の道南を満喫できるメニューを用意。また期間中は市電・函館バスの共通乗車券も提供されるため、自由に街中を移動することが可能となる。
市経済部は「コロナ感染者がまだ多い状況ではあるが、万全の感染防止対策をとるので、少しでも多くの企業に冬の函館でのワーケーションを体験してもらいたい」としている。
体験ツアーの開始日は2月13日(3泊4日と6泊7日)、19日(3泊4日)、20日(3泊4日と6泊7日)、23日(3泊4日)。問い合わせはJTB北海道事業部(011・271・7024)へ。(小川俊之)