函館市と青森県弘前市が観光PRを目的に今年4月設立した、ひろはこ連携推進実行委(白戸大吾委員長)は、観光キャンペーンのメインキャラクターとなるバーチャルアイドル(VA)「雪ミク」のビジュアルデザインを公表した。ポスターやグッズなどに活用し、冬の観光シーズンを盛り上げるほか、地元企業と協力したオリジナルグッズの開発なども検討している。
雪ミクは、札幌発の人気VA「初音ミク」の冬季版派生キャラクター。弘前市は2019年のさくらまつりから、春季版「桜ミク」を公式応援キャラクターに起用した観光PR活動をスタート。現在は桜ミクを目当てに全国各地から足を運ぶファンも多いという。函館市は弘前市が持つ桜ミクを使ったPR展開のノウハウを活用しながら、今冬の観光プロモーションを展開する。
今回発表したデザインは、両市がメインビジュアル1種とサブビジュアル2種のほか、デフォルメキャラクター3種の計6種ずつ。実行委は、12月開催予定の「はこだてクリスマスファンタジー」など両市の冬のイベントのポスターや、駅や空港に設置するフォトスポットパネルに雪ミクのデザインを使用するほか、デジタルスタンプラリーやAR(拡張現実)を活用した記念撮影、イラストコンテストなどのイベントにも登場させる。来春のサクラの時期には、新たな描き下しデザインとなる「桜ミク」による観光プロモーションも予定している。
市観光部観光誘致課は「11月中旬までには、雪ミクを使った連携事業の詳細について公表できる見通し。観光客はもちろん、市民の皆さんにも雪ミクに親しんでほしい」としている。(小川俊之)