【札幌】鈴木直道知事は28日の定例記者会見で、国が承認した新型コロナウイルスの経口治療薬「モルヌピラビル」について、道内の医療機関や薬局に同日から配置されると明らかにした。知事は「医師の処方によって患者に投与できる体制が整う。現在、道内52カ所の医療機関などからの発注を確認し、順次配置場所は拡大していく」との見通しを示した。
市中感染が広がる新たな変異ウイルス「オミクロン株」に関し、知事は「道内ではまだ確認されていないが、いつ確認されてもおかしくない状況」と指摘、感染確認を想定した対応を進めるとした。
その上で、知事は「オミクロン株であっても、感染防止に向けた行動は変わらない。年末年始の過ごし方が重要になる」と強調。感染リスクが高まる飲食の場面では深酒せず、マスクを着用するなど一人一人が感染防止行動を実践するよう求めた。(山崎大和)