函館市は２日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた市の施設の休業予定を発表した。市立の幼稚園、小中学校、高校の休校・休園を春休み前日の２４日まで延長する。児童館や老人福祉センターなど子どもと高齢者が対象の施設は３日から３月末まで、その他の施設は道の緊急事態宣言の期間に合わせ、１９日まで休館・休業する。
　市立の幼稚園、小中学校、市立函館高校は４日まで休校・休園する予定だったが、道の要請を受け、春休み前日の今月２４日まで延ばす。辻俊行教育長は「学習課題や生活の仕方、不安になった時の対応などの新たな情報を伝えたり、子どもと先生が顔を合わせたりする必要がある」との考えを示し、２５日以降の登校や卒業式の開催是非について「（今後来る）道からの通知を踏まえて決定する」とした。
　保育所と認定こども園の保育所部分は通常通り開所するが、引き続き家庭保育ができる場合は利用を控えてもらう。４日まで閉所中の学童保育所は、国の通知や保護者の声を受け、消毒など感染防止対策を講じた上で５日朝から開所する（クラブによって異なる）。
　また、感染を判定する検査の函館市衛生試験所での開始時期について、平井尚子副市長は「検査機器や試薬はあるが、適正な結果が得られず、確実な検査ができない状況。繰り返し試験を行い、できるだけ早く検査ができれば」とした。
　施設の臨時休業、イベント中止などの情報は市のホームページで随時発信する。（稲船優香）
　発表された公共施設の臨時休業は次の通り。
　◇３１日まで休館＝児童館、老人福祉センター（湯川、谷地頭、美原）、総合福祉センター内老人福祉センター、ふらっとＤａｉｍｏｎ、子育てサロン（電話相談は受け付け）、女性センター（電話相談は受け付けする）
　◇社会教育施設、スポーツ施設（１９日まで休館）＝公民館、亀田公民館、青年センター、青少年研修センター（ふるる函館）、亀田青少年会館、芸術ホール、中央図書館（移動図書館含む）、地区図書室、桔梗配本所、函館博物館、郷土資料館、北洋資料館、文学館、北方民族あ資料館、箱館奉行所、縄文文化交流センター、戸井西部総合センター、戸井生涯学習センター、戸井総合学習センター、椴法華総合せセンター、南茅部総合センター、函館アリーナ（税の申告会場は可）、市民プール、弓道場、恵山総合体育館、南茅部スポーツセンター
　◇その他の施設▽１９日まで休館＝地域交流まちづくりセンター（一部）、青函連絡船記念館摩周丸、健康増進センター、サン・リフレ函館（一部）、旧イギリス領事館（一部）、熱帯植物園▽１９日まで時間短縮＝函館コミュニティプラザ（Ｇスクエア）午前１０時～午後７時