【乙部】乙部町(寺島光一郎町長)は2日、2018年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比12・74%増の39億3222万円で、過去10カ年で最多となった。継続事業の町道補修や乙部小学校の大規模改修など普通建設事業費が増加したことが主な要因。6特別会計と病院事業会計を含む総額は同5・6%増の61億8075万円。7日開会予定の定例町議会に提案する。
一般会計の歳入は町税が同0・87%増の2億6875万円、地方交付税が同1・09%減の18億3935万円、町債が同91・22%増の6億6622万円。
歳出は、町道の元和1号線災害防除事業に1億5225万円、公営住宅緑町団地新築に1億2865万円を計上したことなどから、土木費が同30・71%増の7億2117万円。教育費は、最終年度となる小学校改修費として2億6590万円を計上し、同132・15%増の5億8161万円。このほか民生費が同1・6%増の6億5117万円、公債費が同2・66%減の5億6490万円。
新規事業は住宅のリフォームか空き家の解体で50万円以上を要した場合、費用の一部を地域商品券で助成する事業に250万円、自治会町内会が実施する防災・減災対策活動の支援事業として1150万円を盛り込んだ。
産業振興対策では、大豆栽培奨励事業と農産物生産向上支援事業補助金に600万円、ナマコ栽培漁業定着特別推進事業補助金857万円などを計上した。(蝦名達也)