道南のトップを切って函館ラ・サール高校(ロドリゴ・テレビニョ校長)は1日、同校で卒業式を挙行した。出席者の制限や検温など新型コロナウイルス対策がとられる中、卒業生116人が卒業証書を手に、思い出深き学びやを巣立った。
この日はコロナ対策として生徒は卒業生のみが出席し、保護者は生徒1人につき1人までに制限。受付には出席者の体温が測定できるカメラを設置した。会場の体育館では1メートルの間隔を空けて着席し、時間短縮のため、生徒による送辞、答辞は取りやめた。校歌、聖ラ・サール讃歌の斉唱は行わず、CD音源を流した。
生徒は名前を呼ばれると一人一人が登壇し、ロドリゴ校長から卒業証書を受け取った。同校長は「皆さん、卒業おめでとう。コロナの影響で先の見えない状況が続いているが、危機から立ち直り、新しい生活スタイルで生き抜いていくために何をすべきか考えてほしい」と言葉を送った。
卒業生を代表してあいさつした小山田莞大さんは「コロナをはじめ、高校では多くの得難い経験ができた。困難に屈することなく、ラ・サールで学んだことを忘れず、前に進みましょう」と力強く呼び掛けた。
今後、道南の公立高では3月1日、函館市内の中学校は同15日、小学校では同18日に卒業式を予定している。(飯尾遼太)