遺愛女子中学高校(井本晴雄校長)は4月1日付で、道から愛鳥モデル校に指定された。渡島管内では函館白百合学園中学高校に続いて2校目。
愛鳥モデル校制度は、愛鳥思想の普及啓発を図るため、野鳥の保護や観察活動に取り組む小・中学校を「愛鳥モデル校」として道が指定し、モデル校の愛鳥活動を支援する制度。
同校では主に生物部の柳川桜子さん(高校2年)が中心となり、バードフィーダーを使った野鳥への餌やりや観察などに取り組んでいる。同校は市街地に所在しながら自然が多いことから、通年にわたってさまざまな野鳥が観察できるといい、冬にはシジュウカラやヤマガラ、ヒヨドリなど、夏にはコムクドリの姿が見られるという。
「中学校から遺愛に通うようになって、たくさんの野鳥を目にするようになった。気が付いたら野鳥に興味を持っていた」と柳川さん。「今後はフィールドワークを行い、まだ見たことのないシマエナガを見てみたい」と笑顔を見せる。
28日には校長室で指定証の交付式が開かれ、学校を代表し柳川さんが、渡島総合振興局保健環境部環境生活課の大宮久俊課長から指定証を受け取った。指定期間は3年間。
井本校長は「愛鳥モデル校の指定を契機に、生徒一人一人がより命や環境に目を向けることで、これからの社会を担うリーダー的存在を1人でも多く輩出していきたい」と話している。(野口賢清)