函館看護専門学校(野又淳司校長)は9日、第32回生決意式を同校で開き、1年生34人が目指す看護師像を語り、夢に向かって一歩を踏み出した。
1年生は9月~10月に函館市内の病院で患者への援助に触れる実習を経験。来年1月下旬からはより本格的な実習として各病院で患者に必要なケアを考える看護診断などに臨む。決意式は毎年この時期に開いており、今年度は新型コロナウイルスの影響で1年生と教職員、在校生の一部が出席した。
式では代表の学生が「患者に必要な援助を知るためのコミュニケーションを学んだ」「患者からの感謝の言葉で看護の喜びを感じた」と実習での学びを発表した。
野又校長は「これから看護学生として本格的な学びが始まるが、看護師になるまでも、なってからも生涯にわたって学びは続く。感謝を原動力に国家資格への厳しい道のりを乗り越えてほしい」と激励した。
キャンドルサービスでは学生が火を灯したろうそくを手にナイチンゲール誓詞を読み上げ、看護師を志す決意を固めた。式を終え、森田大地さん(23)は「看護師になりたいという気持ちがさらに強くなった。技術と知識に優れた看護師を目指し、患者のための援助をさらに学んでいきたい」と話していた。(飯尾遼太)