教育の視点から函館・道南地域の将来像を考える「未来の学びフェスin函館2020」が11月1日午前10時から、市亀田交流プラザ(美原1)で開かれる。先端的な教育に取り組むゲストによる対談や、学校では教わることができない特別授業を行う「未来の教室」などを予定。これからの地域や教育の在り方を学び、体感するイベントとして、次代を担う子どもたちや保護者、教育関係者ら幅広い参加を呼び掛けている。
道教委の「北海道教育の日」(11月1日)に合わせて開催する道南初の教育カンファレンスで、市民有志でつくる実行委の主催(函館新聞社など後援)。新学習指導要領のスタートなど「教育改革の年」と言われる中、新型コロナウイルスの流行は学習環境や働く環境のオンライン化を推し進め、社会の変化が加速している。函館の将来像を「教育創造都市」と位置づけて、地域活性化につなげる催しとして企画した。
午前10時からのメインフォーラムは、一般社団法人FutureEdu代表理事の竹村詠美さん、公立はこだて未来大学の美馬のゆり教授、札幌新陽高校の荒井優校長の3人が「これからの時代に求められる教育とは何か?」をテーマに対談。それぞれが先端教育の実践者で、課題解決型学習「PBL」の可能性やこれからの学びについて意見を交わす。また、同10時から午後5時まで、時間差で公教育の在り方、先端技術を活用したまちづくり、ICT教育の今後などをテーマに4つのトークセッションがあり、教育関係者や企業経営者、学生ら各界各層の計14人が討論する。
未来の教室では、YouTuber入門、小中学生向けの金融講座、大沼の環境を考える授業など、15のテーマを設定。体育館ではスポーツリズムトレーニング、ドリブル競争など、体を動かすプログラム、展示ブースでは13の企業、団体、学校法人などが教育機器展示、体験コーナーを用意する。
道内でプログラミング教室を運営するシーラクンス社長で藤澤義博実行委員長(51)は「函館の街を元気にしたいという思いが根底にある。社会の変化に応じた工夫が求められ、教育の未来を考える日にしたい。道南の各地域から参加してもらいたい」と話している。
フェスの入場は無料でセミナー聴講はオンライン上でも可能。展示・体験会ブースを除き、セミナー、未来の教室、体育館イベントは事前申し込み制でそれぞれに定員がある。
また、前日の10月31日午後3時半から、教育ドキュメンタリー「Most Likely to Succeed」の上映会とワークショップを金森ホール(末広町)で開催。定員は50人で会費500円。
詳細は公式ホームページ(https://manaーbit.net/)へ。(今井正一)