はこだて海の教室実行委(菅原雅仁会長)は8日、海藻をテーマにした子ども向け講座を開き、小学生15人が函館市根崎町の海岸で天然マコンブの天日干し体験に挑戦した。子どもたちは水揚げしたばかりのコンブ1枚1枚を丁寧に干場に並べ、重さや幅、光沢を体感した。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環。この日は函館、北斗、七飯の小学5、6年生15人が参加、好天で絶好のコンブ干し日和となった。
志海苔町の市漁村センターに集まった子どもたちは、映像でコンブ漁の大変さを学んだ。その後、根崎町のコンブ漁師、岩田和晴さん(68)宅の浜に移動し、岩田さんが水揚げしたコンブを干場で1枚ずつ重ならないよう干していった。コンブは長さ3メートル~5メートル、幅30~50センチあり、子どもたちは「ネバネバする」「長い」と歓声を上げながら30分で作業を終えた。
函館柏野小学校の高坂玲王君(11)は「最初はコンブがぬるぬるしてやりづらかったけれど、真っすぐ並べるのは新鮮で楽しかった」と笑顔を見せた。
阪口あき子事務局長は「函館のコンブは大きさ、質とも日本一。地元の海を誇りに思ってくれたら」と話していた。
このほか、磯に生息する海藻や生き物の観察、今秋発売する海藻を使った新商品のパッケージ用イラスト作りもあった。(山崎大和)