遺愛女子高校(福島基輝校長)の英語科3年生が「IAI×ファーミング」の取り組みで同校敷地内の畑で育てたハツカダイコン(ラデッシュ)とオオバを収穫した。野菜は校内で教職員向けに生徒9人が販売し、日ごろの感謝を伝えた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、毎年続けてきたクルーズ客船のボランティアができないため、今年度からスタートした取り組み。同校ホワイトハウス(旧宣教師館)近くの敷地を耕し、5月中旬から生徒がジャガイやトマトといった約10種類の野菜、果物を育てている。
3日は放課後に生徒が大きいもので直径約5センチに育った約40個のハツカダイコンとオオバの収穫作業にあたった。その後、同校購買で教職員向けに2つで10円の価格で販売し、この日とれたすべての野菜が完売する盛況ぶりだった。同科3年の猪川菜の花さん(17)は「毎日様子を見ていたので大きく育ってくれてうれしい。先生方にも喜んでもらえて良かった」と笑みを浮かべた。
今後も校内で週1回程度野菜を販売し、売り上げは寄付による社会貢献に充てる。夏休み期間には校外での活動も予定している。(飯尾遼太)