道教育大附属函館中学校(金光秀雄校長)は27日、同校で「着物の着付け教室」を開いた。2年生104人が浴衣や紋付きはかまの着付けを学び、和服の文化に触れた。
同教室は今年で9回目。家庭科の授業の一環で、着付け教室「あつらゑ庵」(函館市青柳町24)を営む橋本祐子さんが毎年来校している。この日は橋本さんの教室の生徒も来校し、生徒に着付けを指導した。
授業の前半では橋本さんが着物の歴史や種類について解説。現在は和服として浸透している浴衣も、中国の唐の影響を受けており、飛鳥~奈良時代の日本でお風呂上がりに着ていた「湯かたびら」に由来することを学んだ。
後半では実際に浴衣の着付けに挑戦。「襟は左が前」「浴衣のひもは腰骨の位置でへそから5センチ下」と橋本さんが一から丁寧に指導。全員が浴衣を試着し、生徒同士で見せ合っていた。
同校2年の峯田真生人さん(13)は男子生徒を代表して紋付きはかまを試着。「初めて着たが、思っていたより動きやすかった。また着てみたい」と笑顔。同校2年の井川若菜さん(14)は「浴衣は涼しくて着心地が良かった。浴衣は海外の影響も受けていることを学んだ」と話していた。(飯尾遼太)