函館ラ・サール高校(フェルミン・マルチネス校長)で1日、道南の高校トップを切って卒業式が行われた。学びやで過ごした思い出を胸に、それぞれの道を歩み出す。
54期生205人のうち、受験などで欠席した生徒を除く165人が出席。担任教諭から名前を呼ばれると、ステージ上で大きな声で返事をし、卒業証書を受け取った。
マルチネス校長は「ラサーリアンとして行ってらっしゃい、帰ってくるたびに良い知らせを持ってきてください。次の人生のステージに輝いて」とエールを送った。
在校生代表の佐藤圭君の送辞の後、卒業生の渡部朔太郎君が「今の環境に感謝の心を忘れず、より良くなる方法を模索し、最後までやり遂げることができれば、どんな壁も壊せる」と力強く話し、在校生や教職員、仲間、両親に感謝の思いを伝えた。
卒業生は同校グリークラブの合唱に送られて退場。旧友や恩師との最後の時間を過ごした。(稲船優香)