大学生がスマートフォン向けアプリの開発技術を競う「学生ハッカソン」が26日から3日間、公立はこだて未来大で開催された。道内外から4校32人が参加し、限られた時間内で函館の地域課題解決に役立つアプリのアイデアや、完成度を競った。最優秀賞は未来大のチーム「クリスタルゲイザー3」が輝いた。
ハッカソンはプログラマーやデザイナーなど、所属やスキルの異なる人々が集い、定められた時間でプログラム開発の成果を競うイベント。主催の大日本印刷(東京都)は、IT技術を生かした課題解決型のイベントを全国で展開予定で今回が初めて。
参加したのは未来大や慶應義塾大学など8チーム。「未来の函館を支える新たな絆」をテーマとした。観光や環境問題に役立つアアプリや、交流の絆を可視化するアイデアなど、構想から試作まで3日間で函館の課題解決に役立つアプリを完成させた。多くのチームが寝る間を惜しみ発表の完成度上げていた。
優勝チームは、未来大3年生の山本拓摩さん(20)、尾本悦基さん(同)、傳法舜也さん(同)、岡中大知さん(21)の4人。歩数計と観光アプリを組み合わせたアプリを開発した。ゆっくり街歩きすることで新たな観光資源を発見する仕組み。
4人は「徹夜で完成させた」「アバターの可愛らしさや特定の場所に人を呼び込む仕組みが評価された」「賞金は次回ハッカソンの活動資金にしたい」と笑顔で話した。
大日本印刷ICTセンター河西正樹センター長は「3日間感じたこと、気づいたことを大切に、将来の課題解決の取り組みにつなげてほしい」とエールを送った。(佐藤由紀彦)