「はこだてHANABI2021」(函館新聞社、函館青年会議所、北海道新聞函館支社の主催)が18日夜、函館市内で開かれた。市内の2カ所から、花火が15分間にわたり打ち上げられ、秋の夜空を色鮮やかに彩った。
新型コロナウイルス禍の影響でさまざまな恒例行事の中止が相次ぐ中、地域を元気づけようと昨年に続き花火の打ち上げを企画。今年は縄文遺跡群の世界遺産登録の祝福も込め、2日間の日程を設けた。感染拡大防止策として、密集を避けるため、打ち上げ場所を非公表とした。
午後7時45分、花火の打ち上げがスタート。青函連絡船記念館摩周丸付近には、家族連れや若者たちが観賞に訪れ、夜空に舞い上がる大輪に目を奪われていた。
市内五稜郭町の主婦林あやかさん(40)は長男、隆誠君(7)と一緒に来場し、「今年もこれまで花火が見られず寂しい思いをしていたので、短い時間でも見ることができてよかった。とてもきれいだった」と笑顔。愛用のカメラで花火を撮影していた市内富岡町1の会社員、北越勝也さん(27)は「コロナ禍でなかなか撮影する機会がなかった。久々でしたが、良い写真が撮れた」と言葉を弾ませていた。
打ち上げの様子はNCV函館センターがケーブルテレビで生中継し、ウェブでも同時配信した。
19日も午後7時45分から花火を打ち上げる。(鈴木 潤)