はこだて海の教室実行委(菅原雅仁会長)とはこだて・ブリ消費拡大推進協議会(大島淳一会長)は11、12の両日、函館市南茅部地区で「親子地ブリツアー」を開いた。函館、北斗、七飯の親子10組20人が、鮮度抜群の刺し身を味わうなどしてブリの魅力を満喫した。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環で、函館近海で水揚げが増えるブリの食文化を醸成するのが狙い。今回は1泊2日の日程で初めてツアーを組んだ。
南かやべ漁協が10日に定置網で水揚げしたブリ2匹を提供。ホテル函館ひろめ荘に宿泊した一行は12日の朝食で、たれカツ、ユッケ、ブリ大根、刺し身、オイル漬けの缶詰(試作品)を堪能した。
その後、ブリ解体ショーを見学。同ホテル料理長の高田清光さん(63)が見事な包丁さばきで魚を三枚におろした。子どもたちは鮮やかな赤色の血合いに目を奪われ、ピンク色でつやがある身全体を興味深く見入っていた。渡島総合振興局水産課の石本竜大漁政係長(49)が「血合いにはタウリンが豊富に含まれ、食べると元気になる」と解説した。刺し身の試食があり、七飯七重小学校5年の手塚拓実君(10)は「マグロの大トロより脂分が少なく食べやすい。家ではたまにブリの刺し身を食べるが、もっと他の料理も食べてみたい」と話した。
また、臼尻漁港でブリのつかみ取りやワークショップも楽しんだ。(山崎大和)