2021年夏の世界文化遺産登録を目指す函館市臼尻町の史跡「垣ノ島遺跡」が6日、特別に公開された。参加した市民や親子連れ計15人が普段は立ち入れない遺跡内を見学し、縄文文化への理解を深めた。
市教委が児童の学習と遊びの場を提供しようと設けた「はこだてっ子 学び・遊び 応援週間」(3~7日)の一環。ドローンで上空から垣ノ島遺跡を眺めるイベント「空から文化財を見てみよう」が6日に行われることから、イベントとセットで実施した。当初は5月の大型連休中に公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期。参加人数を制限した上で、今年最初の公開にこぎつけた。
市教委文化財課の学芸員が案内役を務め、配石遺構や竪穴住居跡、国内最大級のコの字型盛り土遺構についてパネルを使い解説。約50分かけて遺跡内を回り、縄文人の暮らしや精神文化を体感した。
昨年5月の特別公開にも参加したという函館柏野小6年の柳川桜子さん(11)は「もし来年開業すれば私は中学生なので、その時にまた来て詳しく学びたい」とオープンを待ち望んだ。
特別公開と同イベントは10日も開催予定。(長内宏人)