北方領土の日特別啓発期間(1月21日~2月20日)の取り組みの一環として返還要求の機運向上を目指す「北方領土おしま祭」が15日、イトーヨーカドー函館店(美原1)で始まり、多くの買い物客などが訪れ、にぎわいを見せた。16日まで。
北方領土復帰期成同盟渡島地方支部、渡島総合振興局、函館市、一位物産の主催で年2回開催しており、今回で13回目。北方領土の日は1855年2月7日の日露和親条約で択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の北方四島が日本の領土と確認されたことにちなむ。戦後75年となる現在も日ロ両国によって領土問題の解決に向けた不断の交渉が続けられている。
この日は同店地下1階の特設会場で、同支部の役員らが署名運動への協力を呼び掛け、応じた買い物客らは「応援しています」と笑顔で言葉を掛けていた。このほか、会場ではペーパークラフト体験や高さ約5メートルのふわふわドームもあり、親子連れでにぎわっていた。
同支部の村上幸輝支部長は「今後も機運を高めるため、継続的な活動を進めていきたい」と話していた。
開場時間は午前10時半から午後4時まで。16日は合唱や松前神楽の披露、マジックショーなどのステージを予定している。(飯尾遼太)