道南eスポーツ協会(三浦孝之会長)は18日、道内初となる「健康ゲーム指導士」養成講座を函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で開いた。同資格を認定する日本アクティビティ協会(横浜市)の川崎陽一理事長が高齢者施設などでのゲームコンテンツの導入方法など、実機を使用しながら指導士に求められる役割を指導した。
同協会は1997年に設立。川崎さんは玩具メーカー「バンダイ」の社員時代に高齢者施設でのアクティビティー支援を行うボランティア活動を始めた。介護現場などでのレクリエーションのマンネリ化、人手不足などの悩みを聞き、「余暇の専門職の養成で解決する」ことを考えたという。音楽や手芸などの指導を担う「プレイケアリーダー」を全国で養成してきた。
テレビゲームも期待されるコンテンツのひとつで、特に男性の参加率向上につながるとする。音楽に合わせて和太鼓型のコントローラーを叩く人気ゲーム「太鼓の達人」では、実際にプレイする人以外の観覧者も太鼓を叩く動きに合わせて手足を動かして一緒に楽しみ、指導士は導入から説明、画面の動きに合わせて場を盛り上げる役を担う。
専門家の分析で注意機能の向上につながる可能性も指摘されているといい、川崎さんは「ゲームをすることでいいことがあり、『健康ゲーム』と言えるようにみんなでエビデンス(証拠)をつくっている時期」などと述べた。(今井正一)