縄文文化の魅力を発信する「南かやべ縄文まつり」(実行委主催)が29日、函館市縄文文化交流センター駐車場で開かれた。雨模様にも関わらず大勢の市民が訪れ、縄文にちなんだ体験コーナーやステージイベントを楽しんだ。
会場では、地元・南茅部地区の飲食店が特産のガゴメコンブを使ったそうめんや国宝の中空土偶「茅空(かっくう)」の顔を模した弁当などを販売。函館のトラベリングバンド「ひのき屋」の演奏や南茅部高校書道部による書道パフォーマンスも会場を盛り上げた。
また、世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産「史跡垣ノ島遺跡」を臨時公開。縄文体験コーナーもあり、子どもたちが木の棒で火をおこしたり、土の中に埋められた土器のかけらを掘り当てたりして、縄文の文化に親しんだ。
函館高丘小1年の川崎晴龍君(7)は「(縄文体験コーナーで)土の中から土器を発見できてうれしかった。お店もたくさん並んでいて楽しい」と話していた。(金子真人)