一般社団法人道南eスポーツ協会(三浦孝之会長)は15日、はこだてみらい館(若松町、キラリス函館3階)で、eスポーツに関わるフォーラムを開いた。「eスポーツ」とはどんなものなのかという入門知識はもちろん、バリアフリーでの大会開催のためのワンポイントなども説明した。
フォーラムは2部制。1部は「eスポーツ入門~eスポーツの世界へようこそ」と題し、対戦型のコンピューターゲームを用いる「eスポーツ」の定義や社会で果たす役割、今後の展望などをNTT東日本の小野康佑主査が説明した。
2部では国立病院機構八雲病院(八雲町)の作業療法士、田中栄一さんが登壇。障害があってもeスポーツは顎や指先などの微弱な力で操作できるデバイスがあることを説明し「日本ではまだ障碍(しょうがい)者支援のeスポーツ情報が足りない。デバイスフリーであれば、誰でも対等に楽しめるということを知ってほしい」と実例を挙げながら話し、実際に同病院に脊髄性筋委縮症で入院中の吉成健太朗さん(23)とオンラインで会場の参加者が対戦した。
その後、参加者で実際にeスポーツを体験する交流会も行われ、多くの人が楽しんだ。(伊藤 尚)