【七飯】町内の国道5号「赤松街道」で9日、わらで編んだむしろ「こも」を外す体験会(赤松街道を愛する会主催)が開かれ、約100人がアカマツ80本に巻かれたこもを一つ一つ外し、春の訪れを体感した。
冬期間にこもの中で越冬する害虫の習性を利用し、薬剤を使用せずに行う駆除方法で、体験会は今年で14回目。
参加者は8班に分かれ、歩道を清掃しながらこもを外し、こもや幹にいる小さな虫を見つけては「いた!」と歓声を上げた。捕まえたのはマツカレハなどで、こも外しが終わった後、子どもたちが虫眼鏡で観察した。
七重小学校2年の佐藤奏介君(8)は「何回も参加しているけど、いつもより多くの虫を見つけられて楽しかった」とにっこり。同会の寺沢久光会長は「今後もアカマツを守るため、もっと若い人にも参加してもらえるよう呼び掛けたい」と話していた。(稲船優香)