函館市は7日、コープさっぽろいしかわ文化教室で、イカを使ったプロの料理を小学生が審査するコンテスト「イカコン」を初めて開いた。市内の小学1~6年生約20人が参加。シェフの技に間近で触れたほか、イカをさばく体験もあり、地場を代表する食材への理解を深めた。
コープさっぽろとの共催。市が進める食の産業化の一環で、料理人の育成につなげる狙いもある。
参加者はまず、審査員になるための〝資格〟として、イカの生態に関するクイズに挑戦。続けて、エプロンとバンダナ姿で生のイカをさばく作業に取り掛かり、スタッフの助けを借りながら、手際よく解体を進めた。
コンテストでは、3人のシェフがイカを素材に創意工夫を凝らして作ったシチューとお吸い物、グラタンの3品を審査。料理の実演もあり、見た目や味など5つの項目で評価した結果、道の駅「みそぎの郷きこない」館内のレストラン「どうなんデス」のシェフ、八木橋一洲さんのグラタンが最も高い評価を得た。
函館南本通小学校5年の西村咲乃さん(11)は「イカをさばくのは少し難しかったけど楽しかった。プロの人の技はどれもすごいなと感じた」と笑顔で話した。(山田大輔)