【七飯】地域産品を活用した「愛される商品づくりセミナー」(渡島総合振興局主催)が9日、町文化センターで開かれた。渡島管内の食品製造事業者や自治体関係者ら約60人が参加し、商品のPR方法などを学んだ。
戦略産業雇用創造プロジェクト・2015年度食クラスター「フード塾」事業の一環。道南地域の食資源を活用した商品開発や、販路拡大に役立ててもらおうと開催した。
はじめにカリスマバイヤーとして全国で活躍する内田勝規さんが、「バイヤーに訴えかける商品と商談のポイント」と題して講演。内田さんは「北海道新幹線開業はビジネスチャンス。このブームはしばらく続くとは思うが、いずれ去る」ことを強調。「ブームの間に、自分の商品の売り込みができていたかどうかが大きな差になる」と説明した。
また、商品の売り込み方で、格安販売の手法について「安売りは一度すると商品にイメージがついてしまう。一度安い商品というイメージがついてしまうと、ぬぐい去ることはなかなか難しく、商品価値を半減させる」として、安売りにはらむ危険性を語った。
セミナーはこのほか、流通問題研究協会の三浦功さんが「地域産品の高付加価値化、地域のマーケティング」をテーマに語り、北海道の「食と観光」が持つ強みと弱みなどを解説した。(野口賢清)