冬の夜空を彩る「函館海上冬花火2018」(実行委主催)が9日、函館ベイエリア一帯で始まった。澄み切った真冬の夜空に大輪が咲き、市民や観光客を魅了した。11日までの期間中、午後7時40分から20分間、函館港豊川埠頭(ふとう)沖から約2000発の花火が打ち上がる。
「はこだてクリスマスファンタジー」終了後の函館観光を盛り上げようと、2014年に函館国際ホテルが初めて企画。翌年からは市内の宿泊や観光関係者らで実行委を組織して開催している。
この日は飛行機の遅れの影響で予定より30分繰り下げて開始。たこ焼きやクレープの移動販売車が並んだ豊川埠頭周辺には大勢の観客が詰め掛け、花火を楽しんでいた。千葉県成田市の会社員、坂下香織さん(32)は「まさかこの時期に花火が見られるとは思っていなかった。寒さも忘れるほどきれいでした」と笑顔を見せた。
主な観覧エリアは、摩周丸から函館国際ホテルまでの岸壁沿い、金森赤レンガ倉庫群、函館山山頂など。また、冬花火を題材にしたフォトコンテストも開催。入賞者(最優秀1点、優秀5点)には、市内ホテルの宿泊券や食事券が贈られる。フォトコンテストの詳細や当日の打ち上げの可否は公式ホームページ(http://fuyuhanabi.com)で。(金子真人)