【木古内】行修者と呼ばれる4人の若者が3日間、水ごりをして豊漁豊作などを祈願する「寒中みそぎ祭り」が13日、町内の佐女川神社で始まった。行修者は雪がしんしんと降る境内で冷水を浴び、昼夜を分かたぬ厳しい鍛錬に入った。15日まで。
今年で188回目。今回の行修者は、別当の新井田真一さん(19)=会社員=、稲荷の加藤之康さん(20)=同=、山の神の平野大心さん(16)=高校生=に加え、新たに弁財天を石川将さん(20)=公務員=が務める。
初日は午後6時から、社殿で参籠(さんろう)報告祭が行われ、白装束に身を包んだ行修者が鍛錬に入ることを神に報告。関係者が玉ぐしを捧げるなどし、祭りの成功を祈った。
報告祭の後、下帯姿となった行修者は、社殿から石段を下りて水ごりを開始。町内外から訪れた多くの人々が見守る中、気合いを込めて冷水を掛け合った。函館市から訪れた上田聡彦さん(50)は「身の引き締まる思いで見た。若者たちの水ごりは何度見ても感動します」と話していた。
14日には、町民らがちょうちんを持って町内を練り歩く「みそぎ行列」が行われる。祭りに合わせ、14、15の両日には「寒中みそぎフェスティバル」もみそぎ公園などで開かれる。(神部 造)