釈迦(しゃか)の生誕を祝う「花まつり」(函館市仏教会主催)が18日、函館駅前周辺で開かれた。仏教系幼稚園・保育園7園の園児約280人による稚児行列が行われ、青空の下で元気な姿で練り歩いた。
釈迦の誕生日は4月8日とされ、函館では気温が上がるこの時期に開催している。
稚児行列には園児や保護者、仏教会僧侶ら約580人が参加。横断幕や仏旗を先頭に、烏帽子や天冠をかぶった園児たちははにかみながら駅前広場からはこだてグリーンプラザまで行進。外国人観光客らも珍しそうにカメラを向けた。
奉賛大会では市仏教会の岡真行会長(妙見寺住職)が表白文を読み上げ、「お釈迦様は常に一緒にいてくれる。ともに平和であることに感謝し、人の道を真っすぐに歩んで」と話した。
代表園児らは釈迦生誕の逸話に基づき、右手で天を、左手で大地を指し示す誕生仏には、甘露の代わりに甘茶を掛けて静かに手を合わせた。花園大谷幼稚園の南部愛結(めい)ちゃん(5)は「きれいな着物を着て楽しかった」と喜んでいた。(今井正一)