【知内】町の夏の一大イベント、サマーカーニバルin知内(実行委主催)が14日、知内川河川敷特設会場で開かれた。メインの歌謡ショーでは、芸道55周年を迎えた町出身の歌手、北島三郎さんが4年ぶりに出演し、ファンら約3万人がサブちゃんに温かい声援を送った。
ショーには北島さんのほか、瀬川瑛子さんや島津亜矢さん、三山ひろしさんら8人の人気歌手も出演。純白のスーツ姿で登場した北島さんは冒頭、「郷土の皆さんのおかげで55周年を迎えることができた。大好きな古里に恩返しのつもりで臨むサブちゃんと歌仲間を見てほしい」とあいさつ。ラジオ番組の収録も併せて行われ、北島さんが司会をしながら他の歌手を盛り立てた。中盤では同じ知内町出身の歌手でいとこの松前ひろ子さんもゲストで登場した。
後半は北島さんも男性歌手3人とともに「北の漁場」を熱唱。ショーの最後は9人全員で「まつり」を歌い、客席のボルテージも最高潮に達した。約6000発の花火が打ち上げられ、フィナーレを飾った。
森町の葛西英隆さん(76)耐子さん(72)夫妻と友人の長谷川喜江さん(72)は「最高でした。最後のまつりは一緒に歌いました」と興奮冷めやらぬ様子だった。
ショー開催前のステージイベントでは、町内の小中学、高校、社会人の吹奏楽合同バンドと「ねぶた囃子(はやし)愛好会(遠藤芳雄会長)の共演で「まつり」を演奏し、盛り上げに一役買った。知内高校吹奏楽部の太田結理部長(3年)は「北島さんの里帰りのステージを盛り上げようと演奏しました。大勢の人の前で演奏して良い経験になりました」と笑顔を見せていた。(鈴木 潤)