函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)の例大祭最終日が15日に開かれ、市内西部地区を巡行した大神輿(みこし)が本殿に続く134段の石段を一気に駆け上がる「石段かけのぼり」が行われ、豪快に神輿が進む姿に見物客から拍手が送られた。
神輿渡御(みこしとぎょ)は2年に1度実施し、「瑞垣(みずがき)会」(渡邉兼一会長)が取り仕切る。この日は約210人が交代でベイアリア、函館朝市、大門グリーンプラザなどを練り歩き、同八幡宮の剣道場「神威(しんい)館」の道場生も後に続いた。この日の函館は日中の最高気温が28・4度で晴れ渡り、同八幡宮に戻った時には真っ赤に日焼けしている担ぎ手も見られた。
石段かけのぼりは午後5時にスタート。御神馬に見立てた北海道和種馬(ドサンコ)、谷地頭保育園、神威館、女神輿に続き、大神輿が威勢よく上っていった。見物していた市内富岡町の杉林孝光さん(66)は「毎回緊張しながら見ている。暑い中ご苦労さまでした」と話した。(山崎純一)