函館日吉コミュニティエリア(日吉町4、コンテ日吉)内で、中核施設の特別養護老人ホーム(特養)を運営する社会福祉法人「善智会」(波多野治理事長)は、6月1日から入居者の受け入れを再開する。入居延期の理由としていた施設周辺の工事は27日までに完了する見通し。
同法人によると、6月1日に1人が入居し、同月中の利用者は20人規模となる見込み。従業員は現在約40人を確保しているが、満床の100人の受け入れに向けて、さらに人手を増やす予定だという。関連企業のハーモニーが手掛けるグループホームとサービス付き高齢者向け住宅も、同日から受け入れを始める。
同法人は、エリア内の道路整備状況に問題があり、利用者の安全確保に支障をきたすとして、3月下旬から入居を一時見合わせていた。2日には市に対し、6月1日までに受け入れを再開する旨の誓約書を提出。施設周辺道路の再舗装工事や遊歩道と芝生の整備などを急ピッチで進めている。
一方、市は特養の整備費に関する補助金約3億5400万円の交付に関し、24日までに事務作業を完了。28日にも同法人に交付する予定。(山田大輔)