能登半島地震の医療支援のため、市立函館病院(森下清文院長)の災害派遣医療チーム(DMAT)が1月31日、石川県に出発した。同病院としての第2陣で、メンバー5人は病院職員約50人に見送られ、空路で被災地に向かった。
前回は9日に出発し、能登町役場内に設置された保健医療福祉調整本部で活動。17日に帰函した。今回は珠洲市で活動することになっており、2月6日に函館に戻る予定。
メンバーは、医師の武山佳洋救命救急センター長(51)と看護師の河瀬亨哉さん(47)、村上高悦さん(44)、業務調整員として薬剤師の桜田穣さん(46)、診療放射線技師の手塚秀臣さん(37)の5人。武山センター長は前回に続いてチームを指揮する。
同病院で行われた出発式で森下院長は「第1陣が向かったときよりは落ち着いてきているようだが、断水も復旧しておらず、大変な状況が待ち受けている。安全に活動してもらいたい」と激励した。
武山センター長は「現地の医療ニーズは変わってきており、今回は地元医療機関の復興の後押しなどをすることになるだろう。少しでも被災者の役に立てれば」と意気込みを語った。(松宮一郎)