世界緑内障週間(9~15日)に合わせ、函館眼科医会(会長・江口秀一郎江口眼科病院長)は10、11の両日、五稜郭タワーをシンボルカラーの緑色にライトアップした。自覚症状がなく、視野が徐々に欠ける緑内障の早期発見と治療を市民に訴えた。
日本緑内障学会は「ライトアップ in グリーン運動」と題し、2015年から全国各地のランドマークをライトアップしている。函館では18年から取り組んでいる。
緑内障は進行性の目の病気。視野が次第に欠け、日常生活に支障をきたすようになり、失明する恐れもある。国内の視覚障害の原因疾患のトップという。
突然発症する急性緑内障発作は、目の痛みや頭痛、吐き気などの症状があるのですぐに気がつくが、徐々に進行する場合は自覚症状がなく、悪化してから気づく人がほとんど。江口会長は「進行を止めるためにも早期発見と治療が重要」と指摘。「片方の目を手で隠し、全体が見えているかチェックしてみてほしい。見え方がおかしいようであれば緑内障の恐れがある」と話す。
また、江口眼科病院(末広町)でも独自に啓発活動を実施。15日まで病院の一角をLEDライトを使って緑色にライトアップしている。(松宮一郎)